2:フィー(手数料)が安い
ETFは基本、インデックスファンドです。インデックスファンドは、別名、パッシブ運用と言われる場合もありますが、単に株価指数をなぞるように設計されています。もっと踏み込んだ言い方をすれば、ファンドマネージャーの銘柄選択の腕前は関係ないのです。
銘柄を選定しないということは、企業調査などの手間もかからないわけで、ローコストにファンドを運営することができます。
下はファンドのタイプ別の費用比率を比較したグラフです。ICIの調査では2018年のアクティブファンドの平均費用比率は0.76%でした。
図:ファンドのタイプ別費用比率の比較(2018年)
これに対してインデックスファンドの平均費用比率は0.08%でした。
そしてETFは、新規顧客がニューマネーでファンドを購入した際、ファンドの資産が増えた分だけ、これに呼応する株式を購入するコストが外部化されています。これは難しい概念なので、第2章の「良いETF、悪いETF」で詳しく説明することにします。