対中関税「第4弾」でマーケットが揺れる中、個人投資家の動きは!?

2019年8月上旬 米国株式売買ランキング

順位 ティッカー 銘柄名 関連するテーマ
1 AMZN アマゾン・ドット・コム eコマース、クラウド、AI
2 SPXS Direxion デイリー S&P 500 ベア3倍 ETF 米国株式市場全体(レバレッジ)
3 MSFT マイクロソフト クラウド、PC
4 MA マスターカード キャッシュレス、フィンテック、eコマース
5 V ビザ キャッシュレス、フィンテック、eコマース
6 SPXL Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF 米国株式市場全体(レバレッジ)
7 BYND ビヨンド・ミート 代替肉
8 CRWD クラウドストライク サイバーセキュリティ
9 AAPL アップル スマートフォン、エンターテインメント
10 AMD アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD) PC、クラウド、eスポーツ、AI
注釈:楽天証券金額ベース。8月1日~16日、国内約定日ベース

 7月末にFRB(米連邦準備理事会)が0.25%の利下げを発表した翌日、トランプ米大統領が対中関税「第4弾」を発表。その後はマーケットが荒れる中、10年債の利回りが2年債を下回る「逆イールド」状態が発生するなどし、NYダウ指数は1日で800ドル以上下落する場面もありました。

 楽天証券の売買ランキングを見ると、この下落局面で「大型の王道銘柄」を積極的に買いに行っているようです。上記ランキング表は買い注文と売り注文の合算となっておりますが、例えばランキング1位のアマゾン・ドット・コム(AMZN)については買付金額が売りの2倍近くある他、3位のマイクロソフト(MSFT)については買いが売りの3倍近く入っております。

 やはり「米国株は上がり下がりはあるものの、基本的には上昇トレンドにある」という考え方が根付き始め、こうした下落局面で主力銘柄を買っておこうという方が多かったのでしょうか。もしくは、昨年10月から12月にかけてマーケット全体が急落した後、1年も経たずにNYダウなどが史上最高値を更新したということが記憶に新しい中で、「もう一度去年のような下落局面があれば、そこを買いにいく」と待ち構えていた方も多かったのかもしれません。