本日の注目通貨

ドル/円:円高勝負は持越しか

 16日(金曜)のドル/円は106円台前半でレンジ取引。106.09円でオープンして、106.03円にタッチして安値にした後、欧州時間に106.50円まで上昇。終値は106.36円。安値は9営業日連続で105円台だったのですが、ようやく106円台で踏みとどまりました。この106円を守れるかが、今週のポイントのひとつ。ただし、高値も3営業連続して下げているので上サイドも手ごわそう。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ユーロ/円:117円台でサポート形成

 先週117.51円まで売られて年初来安値に接近したユーロ円はなんとかこのレベルに踏みとどまり、117円半ばでサポートを形成中。16日の高値は118.16円まで、終値は117.95円に押し戻されるなど118円台は重く感じます。

 レーン・フィンランド銀行総裁「9月のECB会合では、マーケットの予想を上回るような大規模な緩和政策を打ち出すべき」と発言。もっとも、ECBが9月に利下げすることは90%以上織り込み済みです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ポンド/円:129円台まで反発

 ポンド/円は週明け12日に年初来安値となる126.55円まで下げましたが、それからは徐々に回復して、16日には129.57円まで戻しました。対ドルでもポンドは非常にクリティカルな水準である1.2000ドルに接近中。マーケットにポンドショートが積み上がっていたこともあり、いったん調整の買戻しが入ったようです。

 合意なき離脱へ突き進むジョンソン英首相と、それをなんとか阻止しようとする英議会。残留派からは労働党のコービン党首を首相とする暫定政権を樹立する案まで飛び出し、まるでクーデータ前夜のような状況です。合意なき離脱の回避は(それがどのような方法であっても)ポンド買いというのがマーケットのお約束。とはいえ、英国政治の混迷度合を考えると、中期的なポンド安にはちがいないでしょう。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成