本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは107.03

下値メドは105.62

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

いったん「撃ち方やめ」

 週末のマーケットはいったん売りが止みました。とはいえ明るいニュースがあったわけではなく、新規材料がなかったからという消極的理由。8月に入ってからのドル/円は109円から105円まで下落スピードが速かったこともあり、いったん小休止。今週の前半は戻り余地がどこまであるか探りにいくことも考えられます。

 ドル/円だけではなく、ユーロ/円やポンド/円も反発の兆しがありました。「今日の注目通貨」をご覧ください。

 今週は議事録ウィークで、20日(火)RBA(豪準備銀行)議事録、21日(水)FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録、そして22日(木)にはECB(欧州中央銀行)議事録の公表が予定されています。FRBとECBは9月の利下げがほぼ確実。RBAは10月に利下げすると見られています。

 今週23日(金)に、米ワイオミング州のジャクソンホールの経済シンポジウムにパウエルFRB議長が登場することが分かり、マーケットでは話題になっています。

 今から9年前、2010年のジャクソンホールでは当時FRB議長のバーナンキ氏が米量的緩和政策(QE2)の開始を表明して世界の金融市場を驚かせました。今年は、パウエル議長が正式に「米利下げサイクル入り」を宣言するのか、あるいは「利下げは必要ない」と強気の姿勢を示すのか。9月のドルの動向に影響を与えそうです。

毎ヨミ!FXトップニュース(8月16日)

16日ドル/円のNY市場の終値は106.36円

 15日の終値に比べ028円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

今日の格言:

これまでにミスしたショットは9,000以上、負けた試合は300近く、ウィニングショットを任されミスったこと26回。何度も何度も何度も何度も失敗した。でも、だから成功したんだ - マイケル・ジョーダン​

各国・各通貨トピックス

ドル:
    トランプ米大統領、株急落で大手米銀トップと電話会議
    カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁「利下げに傾いている」
    ブラード米セントルイス連銀総裁「市場の下振れは一部行き過ぎの可能性」
    米国債、30年利回りが過去最低水準に
    8月ミシガン大学消費者態度指数が92.1まで低下
    利下げで米中貿易戦争は解決できないとの見方増える
    全米各地の空港で入国審査システムに障害発生

NY株式市場:
    先週のダウ平均は▲1.53%、S&P▲1.03%、ナスダック▲0.79%、全てが3週続落

NY金先物:
    リアルマネーが過去1カ月毎週買い越し

円:
 米国債保有で日本が2年ぶりに首位。中国を抜き返す

ユーロ
    レーン・フィンランド銀行総裁「9月のECBの緩和政策は大々的に行う必要」
    ドイツ政府「英国の合意なき離脱は高い確率で発生、対応ほぼ完了」
    サルビーニ氏がイタリア首相になれば、金融危機のおそれも

中国人民元:
    香港の第2四半期GDP、前期比▲0.4%
    キャセイパシフィック航空のCEO辞任、従業員が反政府デモ支持で
    アマゾンが「香港独立」Tシャツ販売? 
    中国が米太平洋艦隊の香港寄港を拒否

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:円高勝負は持越しか

 16日(金曜)のドル/円は106円台前半でレンジ取引。106.09円でオープンして、106.03円にタッチして安値にした後、欧州時間に106.50円まで上昇。終値は106.36円。安値は9営業日連続で105円台だったのですが、ようやく106円台で踏みとどまりました。この106円を守れるかが、今週のポイントのひとつ。ただし、高値も3営業連続して下げているので上サイドも手ごわそう。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ユーロ/円:117円台でサポート形成

 先週117.51円まで売られて年初来安値に接近したユーロ円はなんとかこのレベルに踏みとどまり、117円半ばでサポートを形成中。16日の高値は118.16円まで、終値は117.95円に押し戻されるなど118円台は重く感じます。

 レーン・フィンランド銀行総裁「9月のECB会合では、マーケットの予想を上回るような大規模な緩和政策を打ち出すべき」と発言。もっとも、ECBが9月に利下げすることは90%以上織り込み済みです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ポンド/円:129円台まで反発

 ポンド/円は週明け12日に年初来安値となる126.55円まで下げましたが、それからは徐々に回復して、16日には129.57円まで戻しました。対ドルでもポンドは非常にクリティカルな水準である1.2000ドルに接近中。マーケットにポンドショートが積み上がっていたこともあり、いったん調整の買戻しが入ったようです。

 合意なき離脱へ突き進むジョンソン英首相と、それをなんとか阻止しようとする英議会。残留派からは労働党のコービン党首を首相とする暫定政権を樹立する案まで飛び出し、まるでクーデータ前夜のような状況です。合意なき離脱の回避は(それがどのような方法であっても)ポンド買いというのがマーケットのお約束。とはいえ、英国政治の混迷度合を考えると、中期的なポンド安にはちがいないでしょう。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

19日:FOMC議事録、RBA議事録、ECB議事録、ドイツ、欧州PMI、パウエル議長 など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。


※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。