日経平均は二番底模索へ

 日経平均は、2018年末に一番底(12月26日に一時1万8,948円)をつけましたが、目先、二番底を模索する展開となりそうです。ただし、この下落局面は、長期投資で日本株の買い場となると判断しています。

日経平均の推移:2015年1月5日~2019年8月9日

注:楽天証券経済研究所が作成

 簡単に、2015年以降の流れを振り返ります。

【1】2015年末~2016年初に、世界的に景気停滞
 日本も景気後退ぎりぎりまで景気が悪化しましたが、結果的に景気後退には至らず、2016年後半から世界的に景気が回復し、日本の景気も回復に向かいました。
日経平均は、この景気変化を受けて、乱高下しました。2015年に「二番天井」をつけて急落しましたが、2016年に「二番底」をつけてから、急反発しました。

【2】2018年末~2019年にかけて世界的に景気悪化
 今、米中貿易戦争の影響などを受け、再び、世界的に景気が悪化してきています。2018年末から、景気の悪化が鮮明となってきました。日経平均は、この景気変化を受けて、乱高下しています。2018年には、二番天井つけてから急落しました。昨年末に、日経平均は一番底をつけたと見ています。現在、二番底を模索中です。
 
 今、世界的な株安、景気悪化を受けて、悲観が広がっています。日経平均は短期的にどこまで下がるか、見通しにくい状況です。私は、この下落局面で、リスクをとって積極的に日本株を買っていって報われると判断しています。まずは、大型の高配当利回り株から買うべきと考えます。