4:年金はいくら受け取れるの?

シノちゃん じゃあ、実際に年金はいくらぐらい受け取れるの? なんだけど、国民年金(老齢基礎年金)は、満額で受け取れる場合、1年間78万0,100円(平成31年4月以降)。これを12カ月で割ると、1カ月分は約6万5,008円っていうことになるわね。

 厚生年金に加入する会社員の人は、この老齢基礎年金と、お給料の額によって変動する報酬比例分を合計した額が年金額になるのよ。ちなみに厚生労働省が公表している厚生年金の平均受給額1カ月分は約14万7,000円(※)らしいわよ。参考にしてみるといいかもね(※平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況を参考)。

 おじいちゃん、おばあちゃんになったとき、贅沢せずにつつましい生活を送るなら、この金額でも十分と言えるかもしれないわ。

 そもそも老齢年金の役割は、老後生活を助けるため、国が死ぬまで年金の支給を保障するということなの。死ぬまで最低限の面倒を見てくれるっていうのが、老齢年金なのよ。女の人は特に平均寿命が長いから、生きている間ずっと受け取れる年金は、やっぱり重要よね。

 ところで、年金の受給開始年齢は、いま現在65歳だけど、将来は、外国の欧米諸国並みに67~70歳まで引き上げられる可能性が高いって言われているのよ。知ってた?

 岡本くんみたいに、自分が実際にいくら年金を受け取れるか分からない人は、毎年1回、誕生月に郵送されてくるねんきん定期便で確認することができるわよ。