年金ってどういうモノ? シノちゃんがズバリ解説!

1:年金とは、国民が安心して生活できる仕組みのこと!

シノちゃん そもそも「年金」って知ってるかな? 年金は「公的年金制度」という、日本の政府が運営している社会保障制度の1つだよ。社会保障っていうのは、私たち国民が安心して生活できるように国が支えてくれたり、国民がお互いに助けあったりする仕組みのこと。この仕組みは「セーフティーネット」と言われることもあるのよ。

「年金」はさ、おじいちゃん、おばあちゃんになってから助けてもらえるものと考えている人が多いけど、それだけじゃないのよ! 実はもっといろいろな役割がある。これを教えてあげる!

2:衝撃! 年金をもらうのは、おじいちゃん、おばあちゃんだけじゃない!

シノちゃん じゃあ、私、シノちゃんが先生になって、いろいろある年金の役割を教えるよ! 

 年金の役割は大きく3つ。1つ目は、いまテレビなんかでも話題になっている、おじいちゃん、おばあちゃんの老後生活のための所得保障、つまりお給料のような役割。これは、老齢年金って言うの。

 そして2つ目は、事故や病気、または生まれつきの障害があるなどで、身体が不自由で生活することが大変だったり、お仕事ができなかったりする人を助けるための生活保障としての役割。こちらもお給料のような役目があって、障害年金って言うのよ。

 あと、もう1つ大切な役割があるの。あんまり考えたくないことだけど、お父さんやお母さんとか、おうちの働き手が死んでしまって、お給料が入らなくなって家にお金がなくなったらとても困っちゃうよね。そんなときに、残された家族が最低限の生活をできるよう、お金で支えてくれる役割。これは遺族年金と言うの。

 おさらいすると、「年金」は老後だけでなく、「今」の私たちの生活も自動的に守ってくれる、セーフティーネットの役割があるってこと。

 これから大きくなる子どもも、大きくなった大人も、いろんな役割を持つ年金に、いつか助けられるかもしれない。未来のことは、みんな分からないもんね。「将来、年金もらえないから払いたくない」というのは、ちょっと子どもすぎる考え方かもね。