割安な成長株はなかなか存在しない

 もし、成長性が高く、株価が割安な銘柄があれば、成長株投資家も割安株投資家も、どちらもが投資したいと思うでしょう。ところが、割安な成長株はなかなか存在しません。成長性の高い株は、往々にして人気が高く、株価の割安度をはかる代表的な指標であるPER(株価収益率)が30~40倍など、高い水準にあることが多くなります。

 一方、PERで10倍前後など割安な銘柄には、成長性が低い、業績になんらかの不安があるなど問題を抱えている銘柄が多くなっています。
そこで、良い投資銘柄を見つける方法は、2つあります。

【1】成長株投資を重視する
まず、成長性の高い銘柄を探し、その中から株価がなるべく割安なものを選別します。

【2】割安株投資を重視する
まず、株価が割安な銘柄を探し、その中から、なるべく成長性の高いものを選びます。

割安な成長株がなかなか見つけられないことから、成長株投資マネージャーのポートフォリオには、PERが高い、配当利回りが低い銘柄が多くなります。一方、割安株投資マネージャーのポートフォリオには、あまり成長性の高くない割安な銘柄が多くなります。