人気トップ10銘柄の業績をチェック

 優待銘柄を選ぶ時、「優待内容」「配当利回り」だけで決める方もいますが、株式投資である以上、最低限「足元の業績」はチェックしましょう。まず、人気トップ10の前期から今期にかけての連結営業利益の推移を見てください。

  前期、今期とは、イオン、吉野家、クリエイトレストランツでは、2019年2月期・2020年2月期のことです。ビックカメラでは、2018年8月期・2019年8月期のことです。その他の銘柄では、2019年3月期・2020年3月期のことです。

8~9月優待人気トップ10の連結営業利益:前期実績と今期会社予想

出所:各社決算短信より作成。今期の業績予想を開示していないオリックスのみ日経クイックコンセンサス予想を使用
 

 営業最高益を更新していく力のある5社(イオン、オリックス、ビックカメラ、ANA、タカラトミー)は、長期投資対象として適格と考えています。上の表をご覧いただくと分かる通り、上記5社は、今期営業利益で最高益、あるいは、ほぼ最高益に並ぶ利益を挙げることが予想されています。

 それ以外の5社は、最高益よりかなり低い利益水準に留まっています。今後、利益が長期的に低迷するリスクのある銘柄は投資を避けるべきと考えています。具体的には、ヤマダ電機への投資はリスクが高いと考えています。

 吉野屋HDは、利益水準が落ち込んでいますが、中長期的に回復が期待できると考えていますので、優待狙いで長期投資して良いと判断しています。

 アトム、クリエイト、レストランツHD、カッパ・クリエイトは、利益水準が低いので、あまり積極的に投資すべき銘柄ではないと思います。