個人投資家にとって大きな悩みの1つが「どの銘柄に投資するかを選ぶ」こと。様々な考え方がありますが、筆者が選ぶのは「成長株」です。その理由とは?
どんな銘柄に投資するかは個人投資家の永遠の課題
株式投資をする際、どの銘柄に投資するのかを決めなければいけません。現在、日本の上場企業は約3,700社あります。この中から投資対象とする銘柄を選ぶのは至難の業です。
そのため、証券会社のセミナーや新聞、雑誌、ネットなどで挙げられる専門家や評論家の「おすすめ銘柄」を参考にしている投資家さんも少なくないはず。
ただ、このおすすめ銘柄に投資しても上手く行かないケースも少なくありません。それは、すでに株価が大きく上昇した後や、テーマ株が多かったりするからかもしれません。
一方、筆者の周りにいる株式投資で成功を収めている個人投資家は、自分自身で投資する銘柄を決めています。ぜひ皆さんにも、自分でどの銘柄に投資するかを決定する力を持ってもらいたいと思います。
同じ投資資金で、より大きな成果を出すことを重視するなら
筆者は、個別銘柄を大きく3つのカテゴリーに分類して考えています。それは「成長株」「割安株」そして「テーマ株」です。
- 成長株とは、毎年売上や利益が伸びていて今後も伸びると見込まれる銘柄のこと
- 割安株とは、PER(株価収益率)などの指標からみて実態より株価が割安に放置されている銘柄のこと
- テーマ株とは、特定のテーマ、材料に反応して短期間に株価が大きく動く銘柄のこと
せっかく株式投資をするのであれば、同じ投資資金でより大きな成果を出すことを重視すべきと思っています。この考え方に従うと、やはり「成長株」を選択することになります。
例えば、成長株であれば株価が長い目で見て10倍、20倍となることも珍しくありません。しかし割安株は、2倍、3倍程度なら十分ありますが、10倍超にまで上昇することはなかなか考えづらいでしょう。テーマ株については、後述しますが個人投資家が成果を出すのはかなり困難です。
銘柄選びの方法はシンプルでよい
では、成長株をどのように選んでいけばよいのでしょうか? 筆者は、銘柄選びはシンプルでよいと思っています。
もちろん、個人投資家の中にもプロ並みの分析をして銘柄選びをする方もいますが、そのためにはそれなりの時間や労力、そして知識が要求されます。多くの個人投資家の方は銘柄選びにそこまでのエネルギーを費やすことは難しいのではないでしょうか。
そこで、筆者が行っているのが、単純に業績の推移を見て銘柄を選ぶという方法です。例えば『会社四季報』などで過去5年間の業績をみて、増収増益が続いており、かつ来期以降の業績も増収増益予想である銘柄を投資候補とします。
この方法であれば、『会社四季報』をパラパラとめくるだけでも、結構な数の投資候補が見つかります。
そして、こうした増収増益銘柄の株価を見ると、その多くが大きく上昇していることに気付くはずです。つまり、増収増益銘柄は株価が大きく上昇しやすいのだから、それを見つければよいのです。