日本人の投資の目的は…?

 なぜ金融リテラシーに大きな違いがないにもかかわらず、日本人に投資の目的について聞くと「特にない」とぼんやりとした回答になるのでしょうか。これは、投資に際して相談するアドバイザーがいるか、いないかが関係している可能性があります。

 米国では投資をするとき、アドバイザーに相談することが文化として定着しており、アドバイザーはお客様へ投資提案を行う際、必ず「投資目的の設定」を行います。目的を持ち計画的に運用することは、投資が成功する上で最も重要だと考えているのです。

 一方、日本ではそもそも投資のコンサルティングというものが普及しておらず、また金 融機関のコンサルティングに「投資目的の設定」が入っていないことが多いので、投資金額も投資商品も「なんとなく」決めているという状況です。

 投資に「目的」があることが絶対によいとは限りませんが、目的があれば、途中でやめてしまったり、ムリな方向転換は避けることができます。

 お客様のそばにいるアドバイザーによって、投資が「ギャンブル」になるのか「資産形成」になるのか、全く異なる結果をもたらします。