1873(明治6年)年6月11日

第一国立銀行設立

 

 1873(明治6年)年6月11日、日本初となる銀行、「第一国立銀行」が設立されました。

 第一国立銀行は国立の名を冠していますが、実際は民間企業であり、日本初の株式会社でもあります。

 第一国立銀行は、国立銀行条例により銀行券の発券機能等を有していましたが、1882年に日本銀行が設立され、また同条例による営業免許期間終了に伴い、1896年(明治29年)に一般銀行に改組し、「第一銀行」となりました。

 その後、1943年に三井銀行と合併し「帝国銀行」へ。そして、1971年に日本勧業銀行と合併し第一勧業銀行となり、その後2002年、現在のみずほ銀行となりました。

 この「第一銀行」の設立に大きく貢献したのは、新一万円札の肖像に選ばれている渋沢栄一氏です。渋沢氏は1840年の生まれで徳川慶喜公に仕えた幕臣でもありました。

 幕臣としてパリで行われる万博博覧会を視察。大政奉還後は実業家に転身し、生涯で約500もの会社を設立し、日本における「資本主義の父」と呼ばれています。

渋沢氏は銀行設立に関与した江戸末期の財閥らとの会談において「会社組織をつくり富は分配する」という提案をしていますが、当時の財閥連に富の分配という思想はなかったため、交渉は難航したと言われています。

 渋沢氏は、論語の精神に深く傾倒しており、またパリで合理主義を学んだことから、富は社会に還元すべきであり、経済と道徳を両立させる「道徳・経済合一説」を唱えた先鋭的な人物でした。

ライター: FIX JAPAN 前沢ともあき

 

 

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