3メガ銀行の投資魅力は割安な株価と、海外業務の成長性
3行の投資魅力は、配当利回りが高く、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)などの株価指標で見て、株価が割安であることです。
3メガ銀行の株価バリュエーション:2019年5月20日現在
コード | 銘柄名 | 株価 | 配当 利回り |
PER | PBR | 最小 投資金額 |
---|---|---|---|---|---|---|
8306 | 三菱UFJ FG | 504.4 | 4.9 | 7.2 | 0.40 | 50,440 |
8316 | 三井住友 FG | 3,864 | 4.6 | 7.7 | 0.50 | 386,400 |
8411 | みずほFG | 158.8 | 4.7 | 8.5 | 0.46 | 15,880 |
※単位株価:円 配当利回り:% PER:倍 PBR:倍 最小投資金額:円 出所:配当利回り・PERは会社予想ベース、三菱UFJ FGのPERは会社目標純利益から計算、楽天証券経済研究所が作成 |
3メガ銀行は、4.6~4.9%と配当利回りが高く、好配当利回り株として長期投資していく魅力が高いと判断しています。
PBRは、0.4~0.5倍と、解散価値といわれるPBR1倍を大きく下回っています。これは、日本が金融危機の最中だった1998~2002年よりも低い評価です。当時より、不良債権比率が低下し、財務内容が格段に改善したことを考えると、低すぎる評価だと判断しています。3社とも、保有する有価証券ポートフォリオに、巨額の含み益もあります。
2019年3月末時点で、三菱UFJは3兆3,356億円の含み益があります。三井住友FGには、2兆4,102億円の含み益があります。みずほFGには、ネットで1兆6,108億円の含み益があります。今後、政策保有株式を減らしていく中で、長期にわたり高水準の有価証券売却益を出し続けていける見込みです。
これだけ強固な財務を維持していることを考えると、PBRで0.4~0.5倍の評価は低すぎると考えています。将来、株価が見直されて上昇する余地が大きいと判断しています。