1783(天明3)年6月5日

熱気球記念日・フランスで世界初の熱気球飛行

 

 1783(天明3)年6月5日、フランス革命の数年前、世界初の熱気球実験が成功しました。

 熱気球を発明したのはフランスのモンゴルフィエ兄弟(兄・ジョセフ、弟・ジャック)です。暖炉から上がる煙で洗濯物が揺れるのを見て、空気を熱すると重量が軽くなることを知った2人は、1782年12月14日、布で作った大きな袋の下で火を燃やし、袋を上昇させる実験に成功しました。高度1,600メートルまで上昇した袋は2キロメートル先の村に飛来。「幽霊が出た」と村人の間で騒ぎになったといいます。

  この実験が評判となり、フランス王立科学アカデミーの関心を呼び、1783年6月5日、モンゴルフィエ兄弟は、ベルサイユ宮殿で、役人たちを前に公開実験を行い、見事成功。これにちなみ、後年、6月5日は熱気球の日として制定されました。

 さらに同年9月19日、ルイ16世、王妃マリーアントワネット同席の天覧実験で、モンゴルフィエ兄弟は羊、鶏、アヒルを乗せた熱気球を飛ばしました。高度460メートル、距離3.5キロメートル、8分間の飛行で大成功。さらに同年11月21日、世界初の有人飛行に挑戦し、貴族2人を乗せた熱気球は、ブローニュの森から静かに浮き上がり、高度90メートル、8.8 キロメートルで、25分間の飛行を実現させました。

  フランスのジャック・シャルル教授も、まったく同時期に水素ガスを詰めた「ガス気球」で有人飛行を計画。モンゴルフィエ兄弟の有人飛行のわずか10日に成功しますが、人類初飛行の栄誉はモンゴルフィエ兄弟が獲得。 ライト兄弟による「飛行機」が登場するまでの120年間、気球による飛行は大ブームとなりました。

 ジェット機が上空を飛び交い、民間ロケット会社による打ち上げも成功する現代ですが、空を飛ぶという人類の夢を叶える探究心は、今も昔も変わりありません。