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本レポートに掲載した銘柄
東京エレクトロン
1.2019年3月期は13%増収、11%営業増益
東京エレクトロンの2019年3月期は、売上高1兆2,782億4,000万円(前年比13.0%増)、営業利益3,105億7,100万円(同10.5%増)となりました。また、2019年3月期4Q(2019年1-3月期)は、売上高3,190億3,600万円(同10.4%減)、営業利益764億1,700万円(同23.4%減)となりました。
2019年3月期は1Q、2QはDRAM向け設備投資の増加等によって東京エレクトロンの業績も好調でしたが、2018年8月頃から大手半導体メーカーからDRAM、ロジック向け半導体設備投資の延期、下方修正がアナウンスされ始めました。この動きを受けて3Qから業績は大きく鈍化し、4Qは前年比減収減益となりました。営業増益率は、前2Qの前年比50.3%増から前3Q同1.1%増、前4Q同23.4%減となりました。その結果、2019年3月期通期の営業増益率は前年比10.5%増と2018年3月期の同80.6%増から鈍化しました。
SPE(半導体製造装置)部門の四半期ベース地域別売上高を見ると、前4Qは前3Q比で日本向けは減少したものの、北米向け、欧州向け、韓国向け、台湾向け、中国向けが増加しました(表2)。
また、アプリケーション別の売上高を見ると、前4Qは前3Q比で不揮発性メモリ(フラッシュメモリなど)向けが減少しましたが、DRAM向け、ロジックファウンドリ向け、ロジック&その他(MPUなど)向けは増加しました(表3)。