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本レポートに掲載した銘柄
アドバンテスト
1.2019年3月期は36%増収、営業利益2.6倍
アドバンテストの2019年3月期は、売上高2,824億5,600万円(前年比36.3%増)、営業利益646億6,200万円(同2.6倍)となりました。また2019年3月期4Q(2019年1-3月期)は、売上高639億5,900万円(前年比5.9%減)、営業利益101億9,600万円(同26.3%減)となりました。
2019年3月期は、SoCテスタ(ロジック半導体用テスタ)の受注、売り上げが好調で、1Qから3Qまで全社業績は高い増収率と大幅増益が続きました。SoCテスタの需要増加の理由は、まず、スマホ用半導体、特にアプリケーションプロセッサ(Web、映像、音楽などのアプリ系の処理を行う半導体)が高性能化しテストが複雑になっていることに伴いSoCテスタの所要台数が増えていること、イメージセンサーも高性能化し装着個数が増加していることによるものです。
反面、メモリ・テスタはNAND型フラッシュメモリ、DRAMの市況下落や需要減速によって受注、売り上げともに減少しました。メモリ・テスタの売り上げ減少によって、前4Qから全社業績は減収減益に転じています。
四半期ベースの地域別受注高を見ると、前1~3Qに好調だった台湾向けが前4Qに急減しました。OSAT(後工程専門業者)のメモリ・テスタ投資減少やファウンドリ(半導体受託製造業者)のSoCテスタ投資減少のためと思われます。これに対して韓国向けは傾向的に増加しています。スマホ向けのSoCテスタが伸びているもようです。また前4Qは中国向けが好調でした。スマホ向けや中国の新興NANDメーカー向けが好調と思われます。