株を買ってそのまま持ち続け、株価の上昇を気長に待つという投資手法があります。でもそれは、非効率な投資になるかもしれません。
割安株を持ち続ける個人投資家も少なくない
株式投資とは非常におもしろいもので、人それぞれで投資手法が異なります。筆者なら「ちょっとできないかもしれないな」と思う手法を用いて成功を収めている投資家もいますので、個人により向いている手法がそれぞれあるのだと感じます。
でも、ある手法を実行したとして、それが何年経ってもなかなかうまくいかない、というケースもあります。とすると、その手法は自分にとって向いていないか、手法自体があまり好ましくない可能性があります。
筆者が「自分にはできないな」と感じる手法の1つが、割安株を買い、それを持ち続けて株価上昇を気長に待つというものです。
「割安」なら株価は上昇するのか?
例えばPER(株価収益率)が10倍を大きく割り込み、配当金もしっかり出していて、増収増益とはいかないものの業績も悪くはない…。このような割安な銘柄が主な投資対象となるようです。
ある個人投資家ブロガーが公表している保有株をみると、PERが7倍や5倍の銘柄も数多く保有されているように思われます。ところがそれらの銘柄の株価は上昇できていなかったり、逆に下落を続けるものもあるという状況です。
「株価が割安であっても、上昇するとは限らない」ことがある。これが悲しい現実です。意外とこの事実を知らない、もしくは軽んじて考えている投資家の方が多いように感じますので、しっかりと心に留めておいてください。