高値更新はその銘柄がブレイクするサイン

 

パンローリング
ふりーパパ×DUKE。共著
3,024円(税込)

──では、「新高値ブレイク投資術」について伺います。「なぜ高値で買うのか解せない」という人が多いと思うのですが、その理由をお話しいただけますか。

 それまで動かなった銘柄が上昇に転じ、高値を更新するのはどういうときかを考えてみてください。ひとつ明らかなのは、その会社に大きな変化が起こっているということです。しかも、それはマイナスの要素ではありえない。画期的な技術を開発したとか、新しい事業が軌道に乗りつつあるとか、経営陣が刷新されて新たなスタートを切ったとか、何かポジティブな動きがあったと推測できます。

──たしかにそうかもしれません。だとしてもすでに高値がついているのですから、今さら買う価値はないのでは?買う勇気も湧きにくいのではないですか?

 それがそうとは言えないんです。なぜなら、その変化の大きさによっては高値が更新されるどころか、一気にブレイクすることもあるからです。2倍、3倍、ことによっては5倍、10倍に急騰することもあります。

──つまり、高値を更新するというのはその銘柄が大化けするサインである、ということですね。

 はい、そういうことです。だから、その瞬間を見逃してはいけない。

──なるほど。

  それと、投資家の心理も関係しています。そこまで売らずに持っていた人たちは新高値がつくとハッピーな状態になるため、あまり売ろうとしません。それもあって、新高値がついた後はそのまま上昇を続けることが多いんです。

──よくわかりました。ただ、ひとつ疑問があります。だとしたら新高値がつく前、つまり安いときに買っておいたほうが有利ではないですか。

 それはもちろんそうです。株は安く買えるに越したことはありません。ただ、いくら安く買っても上がらなかったら意味がないですよね。実際、株をやっている人なら、丹念に業績を調べ、近い将来、絶対に上がると確信して株を買ったにもかかわらず、待てど暮らせど全然上がらない、という経験があると思います。僕自身も何度もそういう経験をしてきました。その点、新高値に着目すれば、さらに上がる可能性の高い銘柄に絞って買うことができるわけです。

──安いときに買って上がればがっぽり儲かるが、そんな幸運はそうそうあるものではない。だったら多少儲けは減るが、高値が更新されたときに買って時間効率を高めようと、そういうことですね。

 はい、その通りです。

──たしかにいつか上がるだろうと思ってもなかなか上がらず、結局、しびれを切らして売ってしまうなんてことはよくありますよね。

 とくに割安株狙いのバリュー派の人に多いかもしれませんね。中には何年も辛抱強く上がるのを待ち続けている人もいるでしょうが、それだと銀行にお金を寝かせておくのと変わりません。資金効率という点でもったいないと思います。

──実際、DUKEさん。は新高値で買うようになってから資金効率が上がったのですか?

 はい、かなり上がりました。

──とはいえ、新高値がついたからといってそのすべてが2倍、3倍まで上昇するわけではないですよね。

 それはもちろんそうです。高値を更新したが、そこからまた横ばい状態が続くといったことも珍しくありません。そういう意味では新高値がついた銘柄のなかから大化けする株をどう探し当てるかが重要になります。

──では、中編で、「大化け銘柄」を探し当てるコツについて詳しく伺います!

 

中編:2倍、3倍に大化けする株を見つける方法 を読む>>

 

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