会社員時代にユニクロ株などで資産を築き、2003年から専業投資家として活躍するアイルさんのインタビュー中編をお送りします。今回は投資銘柄の見つけ方や買い増しのポイントなどについて聞きました。

素人にもチャンスあり!身近な企業を見逃すな 

──アイルさんは、自分にとって身近なところで成長しそうな会社を探して投資するとのことですが、具体的にはどのようにして投資先を見つけるのですか。

 ユニクロのときのように「町を歩いていてふと目に止まって…」ということはけっこうあります。「最近この店よく見るなあ」とか「いつも行列ができているなぁ」と思ったら、とりあえずどんな会社が運営しているのか調べてみます。もちろん、ネットで知って興味を持つとか、人との会話のなかで出てきて調べてみようと思うとか、そういうこともよくあります。

──行列を見て「この店、美味しいのかな」と思うだけではダメなんですね(笑)。

 要は、何でも投資家目線で見るクセをつけるといいと思いますよ。ただ漫然と町を歩くのでなく、新しい店ができていないか、人の流れが変わっていないかなどと気を配るようにする。テレビやネットを見ているときも、どこかの会社が新技術を開発したとか、最近売れている商品があるとか、そういう話題になったら聞き漏らさない。そうしたクセをつけることが大事だと思います。

──なるほど。

 あと、「自分にいい会社なんて見つけられるわけがない」と思い込んでいる人も多いのではないでしょうか。「世の中には投資のプロが山ほどいるのに、素人の自分に磨けば光る原石が探せるわけがないだろう」と。でも、探せるわけがない!という思い込みが、銘柄発見のチャンスを見逃すことに繋がっているような気がします。そう決め付ける必要はないんですよ。

──投資のプロよりも早く見つけることもできると?

 はい、身近なジャンルであれば可能性はあります。自分が関心がある分野なら、いろんな情報が入ってるくるし、自分が住んでいる地域のことならよその人より詳しいでしょう? それらは大きなアドバンテージです。

──たしかにアイルさんは、今、名古屋でどんな店が流行っているかとか、東京の人より詳しいでしょうからね。

 そういうことです。僕がユニクロ株を発掘できたのも当時、北九州に住んでいたからですし。

──実際、名古屋の会社には投資しているんですか。
   もちろん。保有株すべてというわけではないですが、名古屋証券取引所に上場しているときに買い、何年かして東京証券取引所に上場して一気に株価が上がるということもあります。近い将来、東証に上場しそうな銘柄を狙ったりもします。

──ともあれ、地元の有望企業を探すのは手だと?

 はい、それは間違いありません。