3メガ銀行は、国内商業銀行部門の収益が低下しても、多角化で高収益を維持
3メガ銀行でも、国内商業銀行業務の収益低下には、危機感を持っています。最近、相次いで、国内業務の自動化を進める計画を発表しています。みずほFGは、業務の自動化を進めることで、2021年度までに8,000人の業務量を削減する方針です。三菱UFJ FGは、2023年度までに9,500人分の業務量を削減する方針です。三井住友FGも、2020年度までに4,000人の業務量を削減する方針です。
ただし、3メガ銀行については、今のところ以下2つが支えになって、ゼロ金利でも高水準の利益を維持しています。
1. 海外での利益拡大
利ザヤの厚い海外で与信を拡大することで、収益を維持しています。三菱UFJ FGは特に海外進出で先行しています。
2. ユニバーサルバンク経営
商業銀行業務だけでなく、投資銀行業務、証券・信託・リース・消費者金融などに、幅広く業務の多角化を行い、収益を安定化させています。
3メガ銀行の連結純利益:2014年3月期実績~2019年3月期予想
三菱UFJ FGは、毎年、1兆円近い純利益を稼ぎ続けており、収益力は高いと判断しています。期初に、低めの純利益目標を開示しますが、期末にかけて計画を上方修正していく傾向があります。
3メガ銀行の投資魅力は割安な株価と、海外業務の成長性
3行の投資魅力は、まず、配当利回りが高く、PER(株価収益率)・PBR(株価純資産倍率)などの株価指標で見て、株価が割安であることです。