「3月は円高」が今年はどうなる?

「3月は円高」に動くとの見方がありますが、この見方は、2月の米国債の利金や償還の円転(円買いのこと)、3月期末に向けた海外からの配当や海外資産の処理(円転:レパトリエーション)によって円高に振れやすいという考え方です。

 実際にどうなのか、この3年の2月、3月のドル/円の動きを見ると(1月末と3月末のドル/円を比較)、2016年、2017年、2018年とも円高に動いています。

 しかし、今年は1月末の108円台後半から、現時点では111円台前半ですので円安に動いています。来週のFOMCでかなりハト派色が強まればドル売り要因となり、円高に動く可能性がありますが、パウエル議長のこれまでの発言と変わらない内容であれば、今年の2月、3月は円安で終わるかもしれません。

 ただ、興味深いのは、この3年の3月だけの値動きを見るとと(2月末と3月末の比較)、2017年の約1円40銭の円高を除けば、15銭から40銭ほどの値動きしかありません。今年は、現時点では2月末とほとんど同じ水準です。

 今週はEU離脱問題の思惑でポンド/円が2円、3円と乱高下していますが、ドル/円にはほとんど影響が出ていません。今年は、あまり値動きのない、ここ数年の3月よりもさらに値動きのない月になることもシナリオとして想定しておいた方がよいかもしれません。