株価が割安な銘柄を選べば、投資リスクはある程度抑えられる
割安株は、言葉をかえれば、「不人気株」です。人気がないから配当利回りが高く、PER(株価収益率)などの株価指標でみて割安でも、積極的な買いは入りにくくなっています。
一方、多くの成長株は「人気株」です。成長ストーリーにひかれて多くの投資家が熱狂的に買うので、株価指標で見ると割高な銘柄が多くなります。
初心者はまず割安株からと私が考えるのは、将来のパフォーマンスに、一般的に以下の関係があるからです。
(1)割安な不人気株
→ 予想外に高い成長性を実現すれば
→ 株価は大きく上昇
(2)割安な不人気株
→ 成長性が低ければ
→ 株価は低迷
(3)割高な人気成長株
→ 期待通り成長性が高ければ
→ 株価はそこそこ上昇
(4)割高な人気成長株
→ 成長ストーリーが崩壊すると
→ 株価は大きく下落
ここで、一番避けたいのは(4)です。初心者が、このパターンに陥ると、損切りができずに、ずるずると損失を拡大させることになりやすいので、注意が必要です。
私は、割高な成長株は「短期勝負」と割り切って売り買いしていました。みんなが熱狂する株を一緒に買いに行く時は、「株価が下がったらすばやく損切り」を念頭に置いていたのです。
対して、割安株に投資する時は、じっくりと長期に持ち、価値が見直されるのを待つ戦略でした。堅実経営の割安株は、投資家の期待が低いので、業績がたいしたことなくても急落することは、あまりありません。人気の成長株とは違って、バタバタと短期で売り買いする必要はあまりないと言えます。