ゴールドマンサックスのアナリストが、「今後の株式投資リターンは比較的限られる」と述べている。
【1月の株価上昇から利益を得られなかった投資家は、今年のリターンのほとんどを手にし損ねた。米ゴールドマン・サックス・グループが指摘した。シャロン・ベル氏らストラテジストは「市場が減速を過度に織り込んでいた年初のギャップはほぼ解消された」とし、「当社が予想した相場上昇は迅速に起こった。これに基づき、今後の株式投資リターンは比較的限られる見込みだ」と分析した。同社は成長株のアウトパフォーマンスは終わったとみているものの、バリュー株が大きく上昇することも想定していないという】(2月6日 ブルームバーグ「1月を逃したあなた、年内もうあまり期待はできないーゴールドマン」)
昨年、12月28日のレポート「恐怖と欲望指数は相場の底を教えてくれる!?」で、恐怖と欲望指数を取り上げたが、米国株を買うなら昨年の12月だったということだろう。
Fear&Greed Index(恐怖と欲望指数) 2019年2月6日現在は欲望相場に…
Fear&Greed Index (恐怖と欲望指数) の過去の推移(2016~2019年)
NYダウ(週足)とFear&Greed Index (恐怖と欲望指数) が極端な弱気になったポイント
ドルも買う理由はないが、世界景気の減速で買える通貨がない
ドル堅調のもう一つの理由は、他に買いたい通貨がないからである。Brexitをめぐるゴタゴタでポンドも買えない、欧州の景気後退懸念でユーロも買えない、利下げ観測で豪ドルも買えないということで、ドルは底堅い推移となっている。