ユーロ/ドル:今後利下げも?
ECB(欧州中央銀行)はこの日(24日)の会合で、政策金利を現状の0.0%に据え置きました。決定は予想通り。
ECB会合を挟んでユーロ/ドルは、欧州時間に1.1350ドルを中心に大きく上下しましたが、最終的には下に向けてに強く動き、1.1300ドルを破ると1月3日のフラッシュクラッシュ以来の安値となる1.1289ドルまで下落。
ユーロ/円も大幅下落。この日の高値は東京時間の124.90円で125円に接近していましたが、ECB会合を経てNY時間の午後までには123.79円で下げました。
定例記者会見を開いたドラギECB総裁は、ユーロ圏の景気見通しについて、世界経済(ブレグジット、貿易戦争など)の様々な外的要因によって「下向きリスクがある」ことを認めました。見解としては前回12月の会合時から大きく変わっていませんが、ドイツは中国向け自動車輸出の不振で製造業PMIが50割れ、フランスでは長引くデモでサービス業PMIが予想を大きく下回るなど欧州経済の先行きは12月よりさらに暗くなっています。
この状況が今後も続くならば、ECBは3月の会合で経済見通しを正式に下方修正するとともに、LTRO(金融市場の流動性を高めるためのオペレーション)を導入するとの見方が強まっています。LTROは量的緩和の再開という解釈もあり、ECBの金融政策が後退することを意味します。LTROでも効果があがらなけれは、次は利下げということになるでしょう。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
25日:ドイツIFO など
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。