今日の注目通貨
ドル/円:110円は失敗?
1月22日(火曜)のドル/円は東京時間の1ドル=109.65円がトップ。もみ合いを続けた結果、110円をあきらめてNY時間午後には109.15円まで下落。これが当日安値になりました。(チャート1)
ドル/円には2週間続く上昇力があるので、110円チャレンジ失敗とあきらめるにはまだ早いかもしれませんが、月曜、火曜と110円目前で止められていて攻略はかなり手ごわそうです。
本日は日銀会合。日銀は物価目標を下方修正する可能性があります。日本の消費者物価指数が2カ月連続で下がり、上向く気配もないので当然ともいえます。ただし、あまり弱気な態度を見せると今年10月に控えている消費税増税にネガティブとの印象を与えてしまうので、黒田総裁は会見でうまくバランスを取る必要があるでしょう。
ポンド/ドル:この日は全面高の日
火曜日のポンド/ドルは上昇。ブレグジットへ向かうプロセスが全く見通せない状況で欧州時間に1ポンド=1.2855ドルまで下げる場面もありました。しかし、この日のマーケットは、英国の失業率と労働賃金の上昇率が良かったという材料に飛びつき、ポンド/ドルは1.2975ドルまで上昇。ポンド/円も140.42円から141.93円まで大きく値を伸ばしました。(チャート2)
労働賃金の上昇は、英国でインフレ率が減速するなかで発生していることが重要です。実質的な賃金が増えるということで、消費拡大につながる期待が高まっています。ブレグジットさえ落ち着けば、英国経済は大きく拡大する可能性があります。