1969(昭和44)年1月18日

東大安田講堂に機動隊出動

 

 1969(昭和44)年1月18日、東大安田講堂に機動隊が突入し、立てこもりを続ける過激派学生を排除しました。
当時は学生運動の最盛期でした。ベトナム戦争や1970年で期限切れ・自動延長を迎える日米安全保障条約、授業料値上げなどが、学生たちの反発を呼び、反対運動が過激化しました。

 東大医学部では、身分が不安定なインターン(研修医)制度廃止が主張され、1968年6月には一部学生が安田講堂を占拠。大学側の出動要請で機動隊が学生を排除すると、「警察の導入は大学による自治の放棄である」として他学部も含めた学生が猛反発。安田講堂は再び占拠されました。

 ただ、交渉で大学側から医学部学生への処分撤回や大学改革の実行などを引きだすことに成功すると、大多数の東大生は過激な運動から離れていきました。安田講堂を占拠する学生が少数派になったことを受け、大学の要請で機動隊が突入。抵抗する学生を2日間かけて排除しました。混乱の影響で、1969年春の東大入試は中止になりました。そして、日本の学生運動は、この年を境に下火になっていきました。
 

1969年1月18日の日経平均株価終値は

1,790円48銭