本日の注目通貨

ドル/円:一時104円割れ寸前まで暴落、その後戻すが…

 2019年のドル/円は、大幅な円高でスタートしました。
 エコノミストの方の多くは、「新年は円安」と予想していましたが、今年の東京市場が始まる前にすでに予想が外れてしまったようです。

 1月2日、109.65円で2019年をスタートしたドル/円は、その日のうちに108円台まで下げていたのですが、3日東京時間の朝の日本勢が不在のマーケットで一気に5円近く急落、104.01円をつけました。(チャート1)

 

 FRB(米連邦準備制度理事会)の今後の利上げ軌道に見直しが入り、ドル高期待が後退したことが理由でした。さらに豪ドルが対ドルで約10年ぶりの安値をつけ、豪ドル/円が76円近辺から71.26円まで下落、トルコリラ/円が20円台から17円まで暴落するなど、クロス円全体にストップロスの売りが入ったことが円高を加速。(チャート2、3)

 

 

 

 とはいえ、特別な材料が出たわけではなく、日本勢が不在で流動性が低かったことが事態を悪化させたともいえます。朝のパニックが静まったあとは、107円台後半まで戻しています。

 まだ神経質な取引が続くなか、今夜は米12月雇用統計の発表があります。詳しい解説については、「2019年最初のビッグイベント!「12月米雇用統計」は、米経済の不安を吹き飛ばして、新春ロケットスタートに?」をお読みください。