値上がり率ランキング(5銘柄)

1 アテクト(4241・ジャスダック)

 10月29日に付けた年初来安値が888円。この時点では、時価総額約39億円の超小型株でした。この状態にあって、好材料視されたのが8日に発表したリリース。直動型ベアリングの世界トップメーカーTHKに、メタル・インジェクション・モールディング部品の供給を開始したと発表。この部品は空前の受注増で、世界的に不足しているのだそう。拡販による業績寄与への期待から、株価は月間2.3倍に。

 

2 アクトコール(6064・東証マザーズ)

 前月10月に、会計処理上疑義のある不動産取引により過去の決算内容を訂正した問題が発覚(この責任をとって代表取締役含めた取締役3人が退任)。信用も株価もドン底まで落ちた状態から、まさかの急騰劇へ。問題発覚前の水準を奪回しました。

 きっかけは、21日に発表した光通信との資本業務提携に関する基本合意の締結。光通信が市場外取引で、筆頭株主から発行済み株数の25%を買い取るという内容でした。そもそも光通信グループに緊急駆け付けサービスを提供しており、事業シナジーが発揮されやすいと解釈されたようです。

 

3 オークファン(3674・東証マザーズ)

 14日に、前18年9月期に売上6割増、営業利益2倍で着地したと発表。さらに今19年9月期のガイダンスでは、今期も売上高26%増、営業利益46%増という高い成長率が続くとの見方を示しました。越境ECニーズを背景に、マーケットプレイス事業が好調。今回の決算発表がきっかけになり、知名度が低かったことも手伝って、市場の関心を自ら手繰り寄せた銘柄といえます。

 

4 ナビタス(6276・ジャスダック)

 12日に発表した文句なし好決算で株価は変貌。中間期(4~9月期)の営業利益は、従来予想を大きく上回る1.37億円(前年同期比168%増)。この時点で、通期予想の1.5億円をほぼクリアしています。それでも通期予想が据え置かれたことで、「上方修正確実!」なる見方が当然のように広がりました。株価は急騰しましたが、それでもPBRは0.8倍台。見落とされていたディープバリュー株が、決算をきっかけに発掘されました。

 

5 アクモス(6888・ジャスダック)

 10月末に発表した第1四半期(7~9月期)決算では、営業利益が前年同期比6.5倍の0.78億円に。業績の変化率が大きく出たことで関心が向かったといえそう。金額の絶対額が小さいため、中間決算以降、上にも下にも振れ幅が大きく出る点には要注意?!