2001(平成13)年12月2日

米エネルギー大手エンロン破綻

  2001(平成13)年12月2日、米エネルギー大手エンロンが破綻しました。

 エンロンは倒産前の年商が1,110億ドル、現在のレートで12兆円を超え、全米7位の巨大企業でした。主力事業はエネルギーとIT。特に自由化された電力やガスの取引で巨額の資金を動かし、最大で利益の8割程度をデリバティブ取引で得ていました。

 しかし、実際には取引に失敗しては連結対象外で事業実体のない特定目的会社と呼ばれる子会社に損失を付け替え、投資家の目を欺いていました。2001年10月に米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』が不正会計疑惑を報じると、株価が急落するとともに資金繰りも悪化し、2カ月も経たずに倒産に追い込まれました。

 衝撃だったのは、世界的な大手会計事務所が粉飾決算に手を貸していたことです。格付け会社も証券会社のアナリストも決算書の嘘を見抜けませんでした。

 

2001年12月2日の日経平均株価終値は

10,697円44銭

※2001年12月2日は日曜日のため前営業日の株価