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クイズで学ぶテクニカル指標:出来高の変化を読む(3)
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略を毎営業日レポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者と…

クイズで学ぶテクニカル指標:出来高の変化を読む(3)

2017/8/9
・相場が新しいうちに買うべきである ・7割の確率で上昇するチャートのパターンがあれば買いシグナル
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執筆:窪田真之

今日のポイント

  • 安値圏で薄商いだった銘柄が、出来高の増加をともなって上昇を始めるところは、テクニカル分析で見て、買い場となる。相場が新しいうちに買うべきである。
  • 高値圏で出来高の増加をともなって急落する場合は、売りシグナルとなることがある。

今週、窪田は夏季休暇で不在です。8月7―9日は、「クイズで学ぶテクニカル指標(1)(2)(3)」をお届けします。

今日は、最終回、出来高の変化を読む(3)です。

 

まず、クイズです

<クイズ>

上昇中の3社、ここから買うなら、どれ?

 

 

 
(注)筆者作成

出来高は、人気のバロメーター。出来高が増加して株価が急騰を始めたところは、テクニカル分析で、「買い」と判断されます。ただし、相場が新しいうちに買うことが大切です。買いシグナルが出てから、時間が経過し、好材料が織り込み済みになってから買っても遅すぎます。

 

上昇相場の初期で買うことが大切

買い材料が出てから、どのくらいの時間が経過しているかが、重要です。A社は、出来高が急増して株価が上昇し始めてから、もう1カ月も経過しています。当初、勢いよく増加していた出来高も減少し始めています。だんだん人気が離散してきていると考えられます。株価の上昇の勢いも鈍っています。ここから買うのは、得策でないと思います。

B社は、出来高が急増してから1週間しかたっていません。まだ、相場が新しいといえます。今買えば、上昇相場の初期に買ったことになり、ここから、さらに上昇が続く期待が持てます。

C社は、買い材料が出てから、1カ月もたっています。株価はすでに2倍になっており、ここから買うのは危険だと思います。

以上の理由により、ここから買うなら、B社がおもしろいと思います。

クイズの答え

B社

 

もう1つ、クイズを出します

<クイズ>

以下のD社チャート、売り・買い、どっち? 

(注)筆者作成

出来高は「人気のバロメーター」、でも例外はある

一昨日の「出来高変化を読む(1)」で解説したように、一般的には

  • 出来高が多い=人気が高い
  • 出来高が少ない=人気が低い
  • 出来高が増加=人気が高まりつつある
  • 出来高が減少=人気がなくなりつつある

という関係が成り立ちます。

上記のD社チャートでも、最後の出来高急増以外は、その解釈でOKです。問題は、最後の出来高急増です。これは果たして、人気急増と言えるでしょうか?

出来高急増=人気急増と解釈できるのは、株価が上昇しているときです。なんらかの好材料を知った投資家が、積極的に上値を追って買っていると解釈できるからです。

ところが、株価が急落しているときに、出来高が急増している場合は、話は別です。人気急増ではなく、人気急落を意味していると考えるべきです。なんらかの悪材料を知った投資家が、あわてて売ってきている可能性があるからです。高値圏で、出来高を伴って急落するときは、売りシグナルと判断すべきです。

 

クイズの答え

D社チャートの投資判断は「売り」です。

株価が下落しているときに、出来高が急増しているからです。何らかの悪材料をつかんだ投資家が、少しでもたくさんの株を売ろうとして、急いで売っていると考えられます。

 

(テクニカル指標を利用して投資判断する場合の注意事項)

チャートに基づく投資判断は、100%当たるものではありません。

ただし、チャートのパターンを見ることで、統計的に今後上がることが多いか下がることが多いか判断することは可能です。統計的に、7割の確率で上昇するチャートのパターンがあれば、それは立派な買いシグナルです。3割の確率で下落しても、それは当然です。100%当たるチャートは存在しないのですから。

チャートのシグナルを見て売買するのは意味あることです。7割の確率で上昇するパターンが出たら買いを実行、上昇すれば利益が得られます。もし外れて下がったら、さっさと損切りするだけです。同じパターンのチャートで勝負し続ければ、長期的には利益を稼ぐことができるでしょう。

クイズで学ぶテクニカル指標(1)(2)(3)をお読みいただき、ありがとうございました。明日から、通常の「3分でわかる!今日の投資戦略」に戻ります。明日のレポートは、香川睦が執筆いたします。よろしくお願いいたします。

 

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