さらに、2015年の経済制裁の時は消費者物価指数が急騰したものの、その後、物価は沈静化しています。これからもロシア中銀の采配が適切だったことがわかります。

 

 さらに、ロシアの失業率も安定的に推移しています。

 

 これらのことから、今回の突然のルーブル売りが、手に負えないほどひどくなるとは思えません。

まとめ

 ロシアに対する新しい経済制裁のニュースでルーブルが急落。世界的にリスクオフになる兆しを見せています。最近、トルコ・リラが下落していることから、他の新興国通貨への「伝染」が懸念されるところです。しかし、ロシアの経済のファンダメンタルズはそれほど悪くありません。トランプ政権もロシア制裁には消極的です。したがって今回のルーブル急落は、案外すぐに収まる可能性もあると思います。