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コモディティ☆クイズ【16】「鶏肉関連国(地図付)」に挑戦してみよう!
吉田 哲
商品先物取引入門講座
商品先物取引とはどんな取引なのでしょうか?なかなか取引を行うまでには至らない、ちょっとハードルが高い存在・・・と感じる方も多いと思います。このコラムでは、「そもそも商品先物取引と…

コモディティ☆クイズ【16】「鶏肉関連国(地図付)」に挑戦してみよう!

2018/8/2
・今回は「鶏肉」に関連する国について解説します
・複数のヒントをもとにクイズにトライして、鶏肉の基礎知識を身につけましょう
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今回は「鶏肉関連国」に注目

 2018年6月6日の「牛肉」、7月20日の「豚肉」に続き、今回は「鶏肉」について、生産国・輸出国・輸入国・消費国の状況を探ります。※本レポートでは食用に飼育された“ブロイラー”を鶏肉と定義しています。

 世界全体の牛肉、豚肉、鶏肉の消費量を見ると、いずれも増加傾向にあるのですが、増加の勢いには濃淡があります。

図:世界の食肉消費量(種類別) 単位:千トン

出所:米農務省(USDA)のデータより筆者作成

 牛肉は1970年代後半に豚肉に消費1位の座を明け渡し、1990年代後半に今度は鶏肉に追い越され最下位となっています。

 豚肉は1位を守り続けています。その豚肉を追うのが鶏肉です。

 鶏肉は、伝統的、あるいは宗教的な理由で食される地域・国があります。また、ヘルシー志向の高まりにより鶏肉の輸入を拡大させている国もあります。一方で、2000年代に入り、鳥インフルエンザが流行したことで輸出が減少した国もあります。

 世界全体として、どの国で鶏肉が消費されているのか?そして、その国の消費をまかなうためにどの国で生産されているのか?輸出や輸入の状況はどうなっているのか?

 今回は改めて鶏肉のデータを確認してみようと思います。

鶏肉関連国☆コモディティクイズ全4問

 国旗や地図上の位置、マスの大きさ(国名の文字数)をヒントに、各問の上位3カ国を考えてみましょう。

※各データは米国の農務省(U.S. DEPARTMENT OF AGRICULTURE以下、USDA)の統計をもとに作成しました。

問1:鶏肉の生産国
上位3カ国、1位、2位、3位はどこの国でしょう?

出所:米農務省(USDA)のデータより筆者作成
★答えと解説は、このページの下段にあります

問2:鶏肉の輸出国
上位3カ国、1位、2位、3位はどこの国でしょう?

出所:米農務省(USDA)のデータより筆者作成
★答えと解説は、このページの下段にあります

問3:鶏肉の輸入国
上位3カ国、1位、2位、3位はどこの国でしょう?

出所:米農務省(USDA)のデータより筆者作成
★答えと解説は、このページの下段にあります

問4:鶏肉の消費国
上位3カ国はどこでしょう?1位、2位、3位はどこの国でしょう?

出所:米農務省(USDA)のデータより筆者作成
★答えと解説は、このページの下段にあります

鶏肉関連国☆コモディティクイズ答えと解説

答え1:鶏肉の生産国の正解は…

出所:米農務省(USDA)のデータより筆者作成

[解説]

 1位米国(20.6%)、2位ブラジル(14.5%)、3位EU(13.1%)でした。そして4位に中国(12.8%)、5位にインド(4.9%)となっています。

 この1位から5位の順位は、牛肉の生産量の順位と同じです(2017年時点)。牛肉の生産国のランキングは、コモディティ☆クイズ【12】「牛肉関連国(地図付)」の世界シェアは?をご参照ください。

 国土が広く気候が植物の生育に適しており、エサとなる穀物の生産が盛んである、人口が比較的多い、経済の規模が大きくかつ発展し続けている、などの共通点があります。

 大量の消費が見込まれる国・地域でそれに見合う生産が行われている、という構図です。

 6位以下のロシア、メキシコ、アルゼンチンも、鶏のエサとなる大豆やとうもろこしの生産量が比較的多い国です。

答え2:鶏肉の輸出国の正解は…

出所:米農務省(USDA)のデータより筆者作成

[解説]

 1位ブラジル(34.8%)、2位米国(27.9%)、3位EU(11.9%)でした。

 世界全体の鶏肉の輸出量は11,039千トンでした。また、世界全体の豚肉の生産量は先述のとおり90,718千トンでした。(ともに2017年時点)

 これらより、世界全体の鶏肉の輸出率(輸出量÷生産量)は12.2%となります。つまり、鶏肉は(豚肉同様)そのほとんどが、生産した国で消費される傾向があると言えます。豚肉の輸出率は、コモディティ☆クイズ【15】「豚肉関連国(地図付)」に挑戦してみよう! をご参照ください。

 ただ、輸出国1位のブラジルの輸出率は29.3%、4位のタイの輸出率は39.8%と比較的高い値です。ブラジルとタイにおいては、鶏肉の生産は外貨獲得手段という側面が強いと言えます。

 以下はタイ(輸出国4位)と中国(同5位)の鶏肉輸出量の推移です。

図:タイと中国の鶏肉輸出量の推移 単位:千トン

出所:米農務省(USDA)のデータより筆者作成

 2000年代前半、タイ、中国ともに鶏肉輸出量は大きく減少しました。その時期に起きた鳥インフルエンザの爆発的な流行のためだと考えられます。

 その後、自国の消費拡大も重なり、鳥インフルエンザの影響が比較的大きかった中国の輸出量は伸び悩む展開となりました。その中国の代わりに輸出拡大させたのがタイでした。

 2017年のタイの鶏肉輸出量は757千トン、中国は436千トンです。拡大傾向にあるタイの鶏肉輸出量は中国のおよそ1.7倍となっています。

答え3:鶏肉の輸入国の正解は…

出所:米農務省(USDA)のデータより筆者作成

[解説]

 1位日本(11.8%)、2位メキシコ(9.0%)、3位サウジアラビア(8.7%)でした。

 世界全体の鶏肉の輸入量は8,968千トンでした。また、世界全体の鶏肉の消費量は88,586千トンで、世界全体の輸入依存度(輸入量÷消費量)は10.1%でした。

 輸入国ランキングの上位に入った中東の国々の輸入依存度が高い特徴がみられます。UAE(86.8%)、イラク(77.1%)、サウジアラビア(52.0%)でした。

 宗教上、豚肉を食さないなどの理由で鶏肉が比較的消費されており、その消費を輸入で賄っていると言えます。

 ちなみに日本の鶏肉輸入は1,056千トンでした(2017年時点)。後述しますが、消費量は2,489千トンで、輸入依存度は42.4%でした。

 筆者の個人的な感覚で恐縮ですが、スーパーマーケットの鶏肉コーナーに陳列されている割合、国産半分強、輸入半分弱、とおおむね一致します。

図:日本の鶏肉消費、生産、輸入量の推移 単位:千トン

出所:米農務省(USDA)のデータより筆者作成

答え4:鶏肉の消費国の正解は…

出所:米農務省(USDA)のデータより筆者作成

[解説]

 1位米国(17.7%)、2位中国(13.0%)、3位EU(12.7%)でした。

 生産国ランキングの箇所で述べた、大量の消費が見込まれる国・地域でそれに見合う生産が行われている、という点を、消費国のランキングからも述べることができます。

 消費国ランキング上位10カ国のうち、生産国ランキング上位10カ国に入った国は、日本とマレーシアを除く8カ国でした。この8カ国のほとんどが自国の消費のために自国で生産できる(消費量<生産量)の国です。

 マレーシアは消費量が1,746千トン(10位)、生産量が1,69万トン(11位)とであるため、マレーシアもおおむね、自国の消費のために自国で生産できる国と言えそうです。

 日本は、輸入国の欄で述べたとおり、消費の半分弱を輸入で賄っています。

 いかがでしたでしょうか。

 鶏肉のことを知る上で、関連国を知ることは非常に重要かつ有効であると思います。

楽天証券で取り扱っている畜産物の海外ETN銘柄例

 楽天証券では「海外ETN取引」において、以下の銘柄を取り揃えております。長期的な視点で価格の推移をご注目ください。

対象 銘柄名 取引所 経費率
畜産物 iPath シリーズB ブルームバーグ畜産物サブ指数トータルリターンETN NYSE Arca 0.45%

対象指数であるBloomberg Livestock Subindex Total Returnに連動するETN。同指数は生牛、豚赤身肉の先物価格を対象としており、ETNを通して畜産物への投資を可能としている。構成は、生牛68%、豚赤身肉32%となっている。

対象 銘柄名 取引所 経費率
指数 iPathブルームバーグ・コモディティ指数トータルリターンETN NYSE Arca 0.70%

対象指数であるBloomberg Commodity Index Total Returnに連動するETN。同指数は、複数の商品先物価格を対象にしており、ETNを通してコモディティへの投資をすることができる。構成は、エネルギー31%、穀物22%、産業用金属17%、貴金属15%、農産物6%、畜産物6%などで構成されている。

対象 銘柄名 取引所 経費率
指数 iPath S&P GSCIトータルリターン指数ETN NYSE Arca 0.70%

対象指数であるS&P GSCI Total Return Indexに連動するETN。同指数は、原油62%、産業用メタル11%、穀物10%、畜産物6%、貴金属4%、農産物3%など複数の商品先物で構成されており、ETNを通してコモディティへの投資をすることができる。同指数は、コモディティ投資のベンチマークとして利用される。

対象 銘柄名 取引所 経費率
穀物 iPath シリーズB ブルームバーグ穀物サブ指数トータルリターンETN NYSE Arca 0.45%

対象指数であるBloomberg Grains Subindex Total Returnに連動するよう運用されるETN。同指数は、コーン、大豆、小麦の先物価格を対象としており、ETNを通して穀物への投資をすることができる。構成は、コーン39%、大豆38%、小麦21%となっている。

対象 銘柄名 取引所 経費率
農産物指数 iPath シリーズB ブルームバーグ農産物サブ指数トータルリターンETN NYSE Arca 0.45%

対象指数であるBloomberg Agriculture Subindex Total Returnに連動するETN。同指数は、コモディティの中のコーン、大豆、砂糖、小麦、大豆油、大豆粕、コーヒー、綿の先物価格で構成されており、ETNを通して農作物への投資をすることができる。構成は、コーン24%、大豆23%、小麦13%、砂糖12%、大豆油10%、コーヒー9%、コットン5%となっている。   

 

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