2005年(平成17年)7月21日

中国・人民元が変動相場制に移行。成長を反映し人民元高へ

 

 2005年7月21日、中国の通貨、人民元が固定相場制から変動相場制に移行しました。中国が経済大国として成長したことを反映し、事実上の人民元レートの切り上げとなりました。

 制度改定直前のレートは1ドル=8.28元。これを8.11元のドル安・元高に改めるとともに、変動相場制に移行しました。もっとも、レートを市場の需給に任せて自由に決めるのではなく、前日終値から上下0.3%以内で変動を許容する管理型の変動相場制です。ちなみに、日本が1ドル=308円の固定相場制を廃止して完全な変動相場制に移行したのは1973年2月14日です。

 制度改定の背景には、米国の圧力があります。「中国が人民元レートを不当に安く維持して輸出を促している」と米国が批判を強めていました。さらに、人民元の切り上げで投機マネーの動きを絞り、中国国内のインフレを鎮静化させる狙いもあったようです。

 

2005年7月21日の日経平均株価終値は

11,786円73銭