1950(昭和25)年7月8日

自衛隊の前身の警察予備隊創設をGHQが指示

 1950(昭和25)年7月8日、警察予備隊の創設をGHQ(連合国軍総司令部)が日本政府に指示しました。その後、警察予備隊は自衛隊へと発展していくことになります。

 1950年6月25日に始まった朝鮮戦争を受けて、日本に駐留していた米軍は朝鮮半島に出動することになりました。在日米軍の任務を引き継ぎ、日本で戦乱や暴動などに備える組織が必要だとGHQは考えたのです。

 1945年8月の終戦から5年足らずのことで、再軍備に対して、国内から猛反発がありました。一方で、朝鮮戦争は激しさを増し、米国の強い意向で警察予備隊の重武装化が進められました。

 警察予備隊は1952年に保安隊に改組され、さらに1954年には自衛隊に業務が引き継がれ、現在の姿になっています。

 警察予備隊員が襟元に付けるバッジは「鳩章」とも呼ばれ、平和の象徴であるハトがあしらわれています。警察予備隊の創設当時の日本人の気持ちがうかがえます。

1950年7月8日の日経平均株価終値は

85円65銭