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 マスコミを賑わせることがますます増えてきている『仮想通貨』。本シリーズではこれまでに、『仮想通貨』とは何か、その技術的裏付け、『仮想通貨』の通貨としての役割、『仮想通貨』の価格の決まり方について見てきました。本シリーズ第3回目となる今回は、『仮想通貨』の種類やその特徴について確認します。報道によると約1,500種類もある『仮想通貨』ですが、取引の大半は少数の有名な『仮想通貨』に集中しています。

 

【ポイント1】『仮想通貨』の種類と市場の規模、特徴は?

『仮想通貨』は、システム的に作り出される通貨ですから、技術が開発できれば多くの通貨を生み出すことが可能です。現時点では、世界で約1,500種類の『仮想通貨』があると言われています。

 取引の多くはサイズの大きい『仮想通貨』に集約されています。例えば、CoinMarketSum.comの2月20日現在のデータによると、最も時価総額が大きいのはビットコインで、全体の38%となっています。続いて、イーサリアムが18%、リップルが9%となっていて、上位5通貨で時価総額全体の72%を占めます。下表は、時価総額上位5通貨とその特徴をまとめたものです。

 多数の『仮想通貨』がありますが、価格変動の大きさはどの通貨にも共通の特徴です。また、『仮想通貨』に関する不正取引や通貨流出のニュースが報道されていますが、『仮想通貨』自体のシステムは破られていないと考えられ、システムの頑健性は高いと考えることができそうです。