特徴2 マイニングメリットが拡がる「プルーフ・オブ・ステーク」

「プルーフ・オブ・ステーク」とは、簡単に言うと「ブロックチェーンにおけるブロック作成の権利を、仮想通貨の保有量に応じて与える」というルールのことです。つまり、プルーフ・オブ・ステークを採用している仮想通貨をより多く保有しているほど、ブロック生成の承認者になりやすく報酬を得やすくなります。

 ビットコインが採用しているプルーフ・オブ・ワークという仕組みでは、多大な電力消費と一部のマイナーによるマイニングの寡占という問題点がありますが、それらの解決が期待されている仕組みです。

 イーサリアムは現在プルーフ・オブ・ワークからプルーフ・オブ・ステークへの移行準備中の段階にあります。

 

特徴3「発行上限がない」

 イーサリアムは誕生時に7,200万枚が発行され、その後現在まで2,000万枚超が追加発行されています。発行上限が定められていませんので、際限のない発行が続くと稀少性が損なわれてしまう恐れもあります。そのためか、現在発行数を絞るという話も上がっており、今後の方針が注目されます。

 

今後の展望は?

 2017年2月に、スマートコントラクトの仕組みをビジネスで活用することを目的に、総参加数180社以上、マイクロソフト、JPモルガン、トヨタ自動車、三菱UFJなどの国際的な大企業も名を連ねる「イーサリアム企業連合(EEA)」が誕生しました。

 今後、EEAの中で生み出されるサービスにおいてイーサリアムの需要は高まると考えられます。また、信頼性の高い企業がその有用性を認めたイーサリアムは市場での需要の高まりも期待できるため、2018年は大きな飛躍を遂げるかもしれません。