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1月は強い『寒気』が入り込み、東京都心では20センチ超の積雪となるなど、北・東日本の太平洋側でも大雪となりました。昨年11月以降、平年よりも気温が低下していることで、野菜は生育が遅れて価格が高騰しているほか、灯油価格は原油価格の上昇に加えた『寒気』による需要の増加から、約3年ぶりの高値となっています。物価の上昇により、人々の購買力が目減りするため、今後もこの寒さが続くのか、気になるところです。
【ポイント1】1月は大雪を呼ぶ『寒気』が入り込んだ
交通網への影響のほか、日常生活の多方面に影響を与えた
気象庁の発表によると、1月は強い『寒気』の影響で、東・西日本で気温が低くなりました。また東・西日本の日本海側では降雪量が多く、1月下旬には北・東日本の太平洋側で大雪となりました。
こうした強い『寒気』により、東京都心では20センチ超の積雪となって首都圏の交通網が麻痺したほか、野菜価格の高騰など、日常生活の様々なところでその影響が見られました。
【ポイント2】野菜価格が高騰、灯油は約3年振り高値
1月の降雪や低温は一時的な出荷減少要因に
農林水産省の発表によると、10月中下旬の長雨や台風、11月中旬以降の低温により、だいこんなどの根菜類、はくさいなどの葉物野菜の生育が低下し、平年より小ぶりになっています。このため、一時、だいこんやはくさい、キャベツなどは平年の2~3倍の価格となるなど、高騰しています。
農林水産省は、1月下旬の降雪や低温は、収穫遅延による一時的な出荷の減少要因にとどまると見ています。今後の出荷数量や価格に大きな影響を与えるものではないと見られているものの、2月も現在の高値水準が続く見通しです。
このほか、灯油価格は約3年振りの高値となっています。原油価格の上昇に加え、気温低下や積雪量の増加に伴い需要が増えており、灯油価格は19週連続で上昇しています。
【今後の展開】2月は厳しい寒さ続くも、3月以降は寒さが和らぐ見込み
気象庁発表の季節予報によると、2月は全国的に平年よりも気温が低い予報となっています。一方、3~4月は北海道・東北で平年よりも暖かくなる見込みとなっており、平年を下回る厳しい寒さは徐々に和らぐ見通しとなっています。寒さによる天候不順は、商品価格の高騰による買い控えや外出控えといった消費者心理の冷え込みにも影響します。春に向け、気温とともに消費者心理も温まることが期待されます。