ベンチャー・キャピタルの参加
リップルはもともとカナダのデベロッパー、ライアン・ファッガーが2004年に考案した仮想通貨です。オープンソースのプロジェクトを進めるうちに幾度もリーダーシップが変わり、その過程でアンドリーセン・ホロウィッツ、グーグル・ベンチャーズなどのベンチャー・キャピタルからの支援を受けスタートアップ企業としての体裁を整えて行きました。
FRBとも協働
リップル社は絶えずプロトコルの改良を重ねています。さらに世界の金融機関にリップルへの参加を呼びかけています。リップル社は連邦準備制度のファスター・ペイメント・タスクフォースの運営委員会に参画しています。これらの活動には費用がかかるわけですが、大体、ひと月あたり3億XRPがリップル社の営業費用として費消されているそうです。
マイニングはしない
リップルにはビットコインのマイニングに相当する検証作業がありません。したがってマイニングがもたらす安心感を重視する投資家の間ではリップルは人気がありません。
リップルはブロックチェーン技術や分散台帳システムを使用しています。ただリップルはお互いに信用されている参加者同士で取引の批准を行うので、ビットコインに代表される「トラストレス」には当てはまりません。
リップルのプロトコルは色々なアセットとのファンジビリティー、すなわち代替可能性を保証しています。これは国際間の送金にとりわけ適しています。
FinCENとひと悶着
リップルは2015年にFinCEN(金融犯罪取締執行ネットワーク)から銀行機密法違反で70万ドルの罰金を支払っています。この罰金を支払った経緯は、同社がXRPを著名仮想通貨投資家ロジャー・バーに販売した事実をFinCENに報告しなかったからです。ロジャー・バーは過去にイーベイで花火を販売したことで重罪の有罪判決を受けたことがあり、その「前科者」と取引をしたことはFinCENのルールに反するからです。