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上昇トレンド維持は「週足陽線」出現がカギ
土信田 雅之
テクニカル風林火山
テクニカルアナリストの土信田雅之が、マーケットスピードを用いたテクニカルな視点で国内株式市場の動向を読み解いていきます。

上昇トレンド維持は「週足陽線」出現がカギ

2018/1/29
・「2万4,000円台突破で株価上昇」とならず、調整局面入りの気配を指摘する声も
・前日が陽線で当日が陰線という組み合わせは、相場の高値圏で出現した時には特に注意が必要
・ここ3週間は大発会の終値(2万3,506円)を下回ったことはなく、下回る展開になると要注意
・日経平均の平均足とMACDの推移で、トレンド転換のサインを探る。相場が下方向への意識を強めている可能性があり
・相場は下方向への意識が強く、押し目買いのポイントが難しい。2万3,797円水準を超えを待つのがよいかも
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 1月23日(火)に終値ベースで約26年ぶりに日経平均が2万4,000円台を回復した先週の国内株市場ですが、翌24日(水)以降の取引ではこの水準を維持することができず、結局、週末1月26日(金)の終値は2万3,631円でした。前週末終値(1月19日の2万3,803円)から172円ほど下落し、週足ベースでは下落に転じています。残念ながら、「2万4,000円台の節目突破でさらなる株価上昇に弾み」という展開とは行かず、また、目先の調整局面入りの気配を指摘する声も出始めています。

 テクニカル分析で見ても、いくつか注意を要するサインが存在するのは確かです。今週は中期的な上昇トレンドを維持できるかを確認していく1週間になりそうですが、早速、下の図1で足元の状況を確認していきます。

■図1 日経平均(日足)の動き:2018年1月26日取引終了時点

出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成

 まずは、日経平均が終値ベースで2万4,000円台を回復した23日(火)です。

 この日のローソク足は陽線であるほか、前回指摘した「かぶせ線の上抜け」の格好になっており、買いサインで取引を終えています。セオリー通りならば、上値追いの展開が期待できたハズなのですが、節目の株価水準に乗せた達成感のせいか、翌24日(水)の取引は下落してしまいました。それでも、この日の終値(2万3,940円)は、ちょっと手を伸ばせば2万4,000円台に手が届く距離感のため、必ずしも悪くはない株価水準でした。

 ただし、ローソク足の組み合わせを見ると、これが曲者で、24日のローソク足が前日(23日)のローソク足の長さの範囲内に納まる格好となり、いわゆる「はらみ足」と呼ばれる形になっていました。今回のように、前日が陽線で当日が陰線という組み合わせは「陽の陰のはらみ」と言われていて、相場の高値圏で出現した時には特に注意が必要とされる形です。

 つまり、ローソク足の形からは、「かぶせ線」や「かぶせ線の上抜け」、そして「陽の陰のはらみ」と、売買サインが矢継ぎ早に出現していたわけです。その展開の忙しさゆえに、どちらのサインも明確なものにならず、相場の方向性が定まりにくくなっていた可能性があります。実際に、ここ3週間の日経平均は2万4,000円台を意識したもみ合いが続いていますが、この期間の株価水準は大発会の終値(2万3,506円)を下回ったことはなく、600円ぐらいの値幅レンジです。そのため、2万3,500円を下回る展開になると要注意と言えます。

 レンジといえば、先週の日経平均も前回に紹介した「扇形トレンド」の想定範囲内(ライン②と③のあいだ)での推移となりました。ただし、先週末の株価はライン③を下抜けそうな感じになっているため、何気に踏ん張りどころに差し掛かっています(下の図2)。

■図2 日経平均(日足)の「扇形トレンド」:2018年1月26日取引終了時点

出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成

 さらに、別のテクニカル指標でも確認してみます。下の図3は、日経平均の平均足とMACDの推移を示しています。


■図3 日経平均(日足)の平均足とMACD:2018年1月26日取引終了時点

出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成

 この2つのテクニカル指標の組み合わせは、トレンド転換のサインを探るものとしてよく使われています。具体的には、平均足が陽転もしくは陰転した後にMACDとシグナルがクロスするかどうかを見て行くのですが、足元では平均足が陰転し、MACDもクロスしているため、相場が下方向への意識を強めている可能性があります。

 最後に週足でも見ていきます。


■図4 日経平均(週足)の動き:2018年1月26日取引終了時点

出所:MARKETSPEEDを元に筆者作成

 週足の日経平均は、最初の週(1月4日と5日の2日間しかありませんが)に大きな陽線を見せた後は、3週連続で陰線が出現しています。高値は毎週更新しているのですが、その直後に売りに押される展開が目立ち、ここでも強弱感がつばぜり合いをしていることがわかります。

 勢いよく上昇した後に、陰線が3本も続くと「そろそろ天井か?」と思わせてしまいますが、今週の相場ががんばって陽線にすることができれば、「押さえ込み線」と呼ばれる強気の形となり、上昇トレンドの維持と期待が高まることになります。押さえ込み線の形にするには直前の陰線を上抜く必要があるため、具体的には2万3,797円を少なくとも超えてくることが条件になります。

 足元の相場の地合いは下方向への意識が強く、押し目買いのポイントが難しい状況ですが、下がったところを拾うのではなく、先ほどの押さえ込み線実現の最低ラインである2万3,797円水準を超えてくるのを待ってみるのも良いかもしれません。


 

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