10年6月中間決算は大幅増収増益、政府のインフラ投資拡大が今後も業績を後押し
現地コード | 銘柄名 | 株価 | 情報種類 |
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01766 | 中国南車股フン有限公司(チャイナ・サウス・ロコモーティブ・アンド・ローリング) |
6.22 HKD (08/11現在) |
株価 企業情報 チャート |
中国南車が発表した2010年6月中間決算は、売上高が前年同期比51%増の281億元、純利益は同76.3%増の11億400万元だった。好業績の要因は、政府の輸送インフラに対する急速な投資拡大を背景とした鉄道設備の需要増。生産能力の拡大による固定費用の低減、利益率の高い機関車プロジェクトや都市鉄道プロジェクトの増加により、粗利益率は16.34%と前年同期に比べ0.37ポイントアップした。BOCIは同社の目標株価を7.20HKドルに引き上げ、株価の先行きを強気の見方に据え置いている。
中間決算ハイライト
機関車部門の売上高は前年同期比87%増の79億7100万元。国内において高速、重加重の鉄道サービスの開発が進み、高馬力機関車の需要が増加傾向を維持。受注は現在ピークに達している。機関車関連製品のアップグレード化が進む中、同社の機関車部門の今後の業績アップは確実なものとなっている。
地下鉄部門の売上高は前年同期比185%増の34億2400万元。都市交通における鉄道の存在感は増しており、地下鉄車両の需要は引き続き伸びが期待される。
貨車部門の売上高は前年同期比76%増の35億8400万元。2009年は政府による調達が減速したが、今期は回復した。
投資収益は前年同期を1億3000万元上回る1億9700万に達した。合弁事業の青島四方ボンバルディアの10年上期業績が好調で、同社の投資収益に貢献した。
バリュエーション
政府による輸送インフラ開発への積極的な投資拡大を受けて、BOCIは中国南車が向こう2年間に業績を著しく伸ばすと予想。2011年予想PER20倍を基準に、目標株価を6.25HKドルから7.25HKドルに引き上げた。