吉田さんのケース

これからの生活をイメージして、複数銘柄へ分散投資。長期投資を意識

 吉田さんは財形貯蓄していた資金の使い道を特に考えていなかったので、いざとなっても生活に影響がない範囲で投資を始めました。

 これまでの会社通勤から在宅勤務に変わったことで、生活が大きく変化したことに驚きつつも、今までの生活にはしばらく戻れないと感じていました。そして、在宅でできることや外出しないように生活するにはどうしたらいいか考えるうちに、テレワークや出前といった、自分が最近仕事やプライベートで使い出したサービスを提供している企業に注目。とはいえ、どれか一つに絞るほどの確信は持てなかったので、3つの銘柄に分けて、株式投資することにしました。それでも一度に投資してしまうのは不安だったため、2回に分けて購入することにしました。

 案の定、最初に買った株価から下落。買い付けのタイミングを分散したおかげで、比較的安い価格で株式を購入することができました。

 その後、思った以上に速いスピードで株価が上昇。想定外の事態に、吉田さんはいったん、利益確定で株式を売却することに。わずか2カ月ほどで2割近い利益を取ることができました。

 思わぬ利益を出した吉田さんですが、「これはビギナーズラックだな。しばらくは様子を見よう」と慎重になって、気になる銘柄の推移を眺めて勉強することにしました。そして、今回得た利益は預金に置いておくことにしました。