IPOセカンダリー狙いで6,000万円稼いだ
──銘柄選びに関して、アドバイスをいただけますか。
前に話したようにPERが低い銘柄を探すことを勧めますが、その際、着目してほしいのがIPO(新規上場)セカンダリー銘柄です。
IPOは非常に人気が高く、申し込みが殺到するため、簡単には購入できません。しかし、上場した後であれば、誰でも買うことができます。それを狙うのがIPOセカンダリー投資です。
──上場直後は、株価が高いのではないですか。
はい。ですが上場後しばらく経って人気が下火になり、割安になることも多いんです。僕はそのタイミングを狙います。
──上場後、どれくらいで割安になるものですか。
一概には言えません。すぐに株価が下がることもあれば、1年、2年後に下がることもあります。ですから、上場後、しばらくの間、株価の推移を追うようにしています。
──IPOセカンダリー狙いで成功したエピソードを教えてください!
前に、1つの銘柄で6,000万円稼いだことがあると話しましたが、それもIPOセカンダリー銘柄です。近畿地方を中心に介護つき有料老人ホームを展開するチャーム・ケア・コーポレーションです。
この会社は2012年4月に上場したのですが、当時、介護関連株はあまり人気がなく、PERは10倍前後でした。いろいろ調べたら、ビジネスモデルが非常に優れていて、間違いなく成長すると思いました。そこで、その年の8月に3,300株購入し、その後も買い増ししました。
最初のうちはあまり動きがありませんでしたが、2016年くらいからぐんぐん上がり、最終的には10倍になりました。
──上場直後は人気がなくても、4、5年後に化けることがあるんですね。
はい、けっこうあります。今もブリッジインターナショナルやバリューデザインなどIPOセカンダリー銘柄をいくつか保有しているので、それらも今後、株価がどう推移するか、楽しみにしています。
──2020年はコロナ禍で上場を取り止めた企業もありますが、それでも90社以上、上場しました。それらの株価の動きを追ってみるのもいいかもしれませんね。
そうですね。ぜひチェックしてみるといいと思います。