バークシャー・ハサウェイとソフトバンク
最近よく、投資会社としてソフトバンクグループとバークシャー・ハサウェイが比較されます。しかし、投資会社というビジネスモデルは確かに同じかもしれませんが、資産サイドも負債サイドも大きく異なります。
ソフトバンクグループの資産サイドが大きくインターネット企業、ベンチャー企業で構成されている反面、バークシャー・ハサウェイでは安定した成熟企業で構成されています。
しかしその違いよりも、バークシャー・ハサウェイがほとんど借入れに依存していないという負債サイドの違いこそが、より本質的な相違であると考えます。これは企業の存続にかかわる話だからです。
バフェットの成功は「仕組み」にあり
ここまで見てきたように、バフェット氏の成功の秘訣は、企業選択よりもまず、彼が理想とする「永久保有」を実現し、内部から創出される潤沢なキャッシュフローを再投資に回すことができる「仕組み」を築き上げた点にあると筆者は考えます。
私たちがここから学べることは、自身のキャッシュフローをきちんと管理し、たとえ少額でも投資に回す資金を確保する「仕組み」を作ることです。
将来の収入を増やすために自分自身へ投資することは、長期的に恐らく最も効果が高いでしょう。節約を意識し無駄な支出を減らす努力は、確実にキャッシュフローを改善させます。そして、投資資金を確保するためには、給料から天引きのような形で強制的に分離してしまうのが一番です。
投資初心者の方は、まずはiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)を活用すれば、税制メリットも得られ一石二鳥、節税分も投資に回せば一石三鳥です。