デイリーピボット
今日のドル/円の下値メドは109.62円、上値メドは110.44円
今日のドル/円のピボットは、110.00円です。
ピボットとは「回転軸」という意味で、このレベルを相場の強気と弱気の転換点と考えます。
昨日は北アジアの緊張の高まりで109円台に下げたドル/円ですが、東京市場の朝は110円に戻し、ピボット・ポイントの上で取引されています。
ピボットの上値ライン(レジスタンス)は、110.44円、下値ライン(サポート)は109.62円。
前日の高値は110.36円、安値は109.54円でした。
ピボットは、J.W.ワイルダーが考案したテクニカル指標で、FXの世界では多くのトレーダーが利用しています。
デイリーピボットは、前日のレンジを元に、今日のレンジを予想しようとするもので、今持っているポジションの利確や損切りレベルの参考や、新しいトレードのエントリーポイントなどに活用することができます。
ピボットの計算とトレードアイデア
ピボット・ポイントは、前日の高値と安値と終値を平均して求めます。このレベルを相場の強気と弱気の転換点と考えます。
このピボットに、ピボットから前日の安値までの値幅を足したレベルが、第1レジスタンス(R1)になります。前日下げた幅と同じ程度の反発はあるだろうと仮定して、そこを最初の上値メドと考えます。
第1サポート(S1)は、ピボットから前日の高値からピボットまでの値幅を引いたレベルです。前日上げた幅と同じ程度の反落はあるだろうと仮定して、そこを最初の下値メドにしています。
ピボットでは、今日の相場は、おおよそ、これらのレジスタンスとサポートのレンジ内で推移するだろうと考えます。しかし、それ以上に相場が大きく動くこともあります。
そこで、ピボットには、HBO(上値ブレークアウト)とLBO(下値ブレークアウト)と呼ばれるレベルが設定されていて、この水準を越えて相場が動いた場合には、新しいトレンドが始まったとみなします。
下の図のように、たとえば、HBOをストップに、第1、第2レジスタンスで売り上がる、あるいは、LBOをストップに、第1、第2サポートまで買い下がる、といったようなトレードが考えられます。
ただし、あくまでも一例であって、決して利益を保証するものではありません。トレードは自己責任でお願いいたします。