投資をするなら、人気の金か、底堅さがあるプラチナか?あるいは両方か?

 欧米で大規模な金融緩和が行われている最中であれば、金、プラチナ、どちらも面白いと、筆者は考えています。人気がある方がよい、有事のムードを強く感じる、などの場合は金を、底堅さを重視する場合はプラチナを選択する、という考え方もあると思います。

 また、これらの2つを同時に保有する方法もあると思います。人気がある方がよい、有事のムードを強く感じる、これらに加えて、底堅さを重視する場合は、例えば、貴金属に投資をすることができる資金の3分の2を金に、残り3分の1をプラチナに、という方法もあると思います。さらに底堅さを重視する場合は、3分の1を金に、3分の2をプラチナに、という方法もあると思います。

 金とプラチナを同時に保有する手法としては、純金積立のサービスで金とプラチナの両方を保有する、東京証券取引所で売買されている貴金属関連のETF(例えば、[金の果実](1540)、[プラチナの果実](1541)など)を保有する、商品先物口座を開設して東京商品取引所で売買されている金先物とプラチナ先物で保有する、などの投資手法があげられます(先物取引は、原則、保有できる期間に限りがあるため注意が必要です)。

[参考]具体的な貴金属関連の投資商品

種類 コード/ティッカー 銘柄
純金積立   金(プラチナ、銀もあり)
国内ETF/ETN 1326 SPDRゴールド・シェア
1328 金価格連動型上場投資信託
1540 純金上場信託(現物国内保管型)
2036 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ダブル・ブルETN
2037 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ベアETN
海外ETF GLDM SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
IAU iシェアーズ・ゴールド・トラスト
GDX ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF
投資信託   ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
  ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
  ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
  三菱UFJ純金ファンド
外国株 ABX Barrick Gold:バリック・ゴールド
AU AngloGold:アングロゴールド・アシャンティ
AEM Agnico Eagle Mines:アグニコ・イーグル・マインズ
FNV Franco-Nevada:フランコ・ネバダ
GFI Gold Fields:ゴールド・フィールズ
国内商品先物   金、ミニ金、ゴールド100(プラチナ、銀、パラジウムもあり)
海外商品先物   金、ミニ金、マイクロ金(銀、ミニ銀もあり)
出所:筆者作成