私たちの心の中にいる“一喜一憂”

より分かりやすく見ていただくために、“一喜一憂”というあなたとは別の存在がいるとしましょう。

その“一喜一憂”がいとも簡単に私たちの心の中に入ってきて、マーケットが上がると「ほら、楽しいでしょう。もっと楽しもうよ!」と言って私たちをワクワクさせて高い局面でさらにお金を投じさせ、マーケットが下がると「もう、こんな怖いことやめようよ」と言って私たちを怖がらせ、安い局面で売らせているとしたら・・・。

“一喜一憂”はとてもしたたかです。自らの存在をうまく隠し、あたかも他のことがうまくいかない要因かのように見せます。“一喜一憂”は私たちにいったい何をさせているのでしょうか? “一喜一憂”は私たちに「高いところで買い、安いところで売る」をさせている、と私は見ています。

資産運用していく上で最も重要なことは、一喜一憂しないことだと思います。“一喜一憂”を認識するだけでも違うので、ワクワク・ドキドキしてしまったら、まずは「自分の心の中に“一喜一憂”が来たな」と認識するところから始めてみましょう。

では、どうしたら“一喜一憂”に対処できるのでしょうか?多くの方がしている対処法について、次回、見ていきたいと思います。