プロジェクトの増加でファンダメンタルズ強固に、政府の環境対策が後押し

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00257 中国光大国際(チャイナエバーブライト・インターナショナル) 2.70 HKD
(11/23現在)
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中国政府は最近になって第12次5カ年計画(2011-15年)に基づく環境関連政策および草案を相次いで発表した。特に汚水処理、水の再利用、バイオマス発電、浸出水処理などの分野で規制強化や高い目標値設定、大規模な投資が目立っている。政府は税優遇や補助金交付などの措置を通じてこれらの分野のプロジェクトを推進するとみられ、チャイナエバーブライト・インターナショナル(CEI)はこの恩恵を直接的に享受する見通し。

同社は受注したプロジェクトのうち建設が終わり現在稼働中のプロジェクトにすでに70億元を投資。このほかに進行中または計画段階のプロジェクト49億元相当が控えている。受注プロジェクト全体に未完工分が占める割合は、環境エネルギー分野が33%、代替エネルギー分野が78%、水処理関連が24%。これらの多くは13年に完成し、建設部門の収益として計上され、その後は施設運営部門の収入源となる。同社はさらに7つの工業団地で環境対策プロジェクトを担当しており、計画中のプロジェクトを合わせると、総投資規模は160億元に達する。

プロジェクトの進ちょく状況から判断すると、13年には施設運営部門の収入が建設部門を上回り、純利益率は24%(11年は12%)に拡大する見込み。フリーキャッシュフローもプラスに転じる見通しだ。運営部門が業績をけん引するようになれば利益率およびROEが改善される上、キャッシュフローが安定することで同社がユーティリティ銘柄として注目を集めるようになる可能性もBOCIは指摘している。

以上の観点からBOCIは同社の12-13年予想利益を上方修正。10竏驤€13年のEPS成長率を年間22%と予想している。目標株価はDCF法に基づき12年PER13.7倍、PBR1.7倍の水準に設定した。