11年7-9月期売上高は過去最高の24%増、今後も成長基調を維持

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00861 神州数碼控股有限公司(デジタル・チャイナ)  12.38 HKD
(11/16現在)
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ITベンダー、デジタル・チャイナの2011年7-9月期決算は、売上高が前年同期比24.4%増の181億HKドルと過去最高の伸びを記録した。純利益は同25.0%増の3億800万HKドル。粗利益率は前年同期の6.4%から7.4%に、営業利益率は同2.6%から2.8%にそれぞれ改善している。純利益率は1.7%と横ばい。BOCIは営業コストの増加と負債比率の上昇を不安要因に挙げつつも、増収増益を評価。成長基調が10-12月期も続くとみて同社の株価の先行きを強気見通しに据え置いている。また、現行の12年予想PERが11倍となっている点に触れ、PER15倍を基準に目標株価を設定した。

レーティングの要因

  • 中国のIT投資拡大が追い風。IDCによると、第12次5カ年計画(11-15年)期間中の中国IT投資額は年平均16%で成長する見通し。
  • 同社システム部門の12年度上期(11年4-9月)売上高は前年同期比25.4%増。11年度通年の前年比9.1%増から伸び率が改善した。粗利益率も9.7%から10.4%に上昇。
  • サプライチェーン部門の11年4-9月期の売上高は66.4%増。年末需要により10-12月期も売り上げ増が期待される。
  • ITサービス部門の売上高は33.1%増。「スマートシティ」プロジェクトの拡大でさらなる業績アップの余地が残る。
  • IT製品販売部門の売上高は15.3%増だった。

11年9月中間決算ハイライト

  • 各部門の粗利益率、EBITマージンの前年同期比伸び率は総じて7-9月期が第4-6月期を上回った。純利益率は横ばい推移。
  • 11年3月期に比べて、11年9月中間期の売上比率に大きな変化はなかった。システム部門は11年3月期の比率24%を維持。利益比率は43%から44%にわずかに拡大した。サービス部門の9月中間期売上高は全体の10%、利益は14%を占めた。11年3月期にはそれぞれ11%、16%だった。
  • キャッシュサイクルは11年4-6月期、11年7-9月期とも15日と安定的に推移。
  • 負債比率は11年3月末の32.6%から11年6月末には50.0%、9月末には62.4%に上昇している。