日経平均の見通しは?

トランプ氏が反資本主義・反グローバル主義の過激発言を続けると、円高が続き、日経平均の下落が続く可能性がありました。ただし、自身が不動産王と言われる経営者でもあるトランプ氏が、ただ資本主義を破壊するだけの発言を繰り返すとは考えられません。

インフラ再建のための財政出動や減税など、米景気を強くする政策に力を入れると思われます。共和党主流派を巻き込んで、「強いアメリカ経済を復活させる」ことに、かなりのエネルギーを注ぐと予想されます。

日本株にとって、トランプ氏の保護貿易発言は逆風となりますが、米景気を強化する経済政策は追い風となります。トランプ大統領への恐怖が収まり、米景気の回復色が強まる見通しがたてば、日経平均は再度、上値トライすると考えています。その可能性がどれくらいあるか、ここからトランプ氏の政策を慎重に見極めていく必要があります。トランプ氏の経済政策について、本欄で継続して報告させていただきます。

米大統領選後の投資判断については、米国在住の投資顧問会社マネージング・ディレクター広瀬隆雄氏による、下記レポートもご参照ください。

特集名:2016年アメリカ大統領選と投資の世界市場をプロが先ヨミ!