2009年7-9月期は黒字転換、原油価格の上昇で前四半期比では33%減益

現地コード 銘柄名 株価 情報種類
00338 中国石化上海石油化工(シノペック上海石化)  3.20 HKD
(10/29現在)
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シノペック上海石化が発表した2009年7-9月期決算(中国会計基準)は、純利益が5億5100万元だった。前年同期に計上した23億元の赤字から黒字転換を果たしたが、4-6月期に比べると33%の減益となった。原油価格の上昇が利益を圧迫したのが原因。精製製品の価格が原油価格の上昇分を相殺するほど伸びず、川下の石油化学製品の価格も大幅に上昇しなかった。この結果、シノペック上海石化の粗利益率は4-6月期の14.2%から7-9月期には10.1%に低下した。

最近の原油価格の上昇から判断すると、同社の10-12月期利益はさらに減少する可能性が高く、BOCIは同社が4000万元程度の損失を計上するケースもあると予想している。同社の業績ガイダンスは慎重で、経営陣も通年では利益を確保できると述べるにとどめている。

BOCIは、同社が保有証券の一部の売却益としてBOCIの予想を上回る2億3100万元を計上したことを踏まえ、2009年度予想利益を9%引き上げた。しかしながら、今後の利益見通しと原油相場の影響を考慮し、株価の先行きについては慎重な見方を維持している。